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八木監督が考えるCMの世界観やコンセプトをお聞かせください。 いつもリアルな世界を描きたいと考えています。 広告は、たいていの場合「理想の暮らし」とか「理想の家族」とか「理想の職場」みたいな設定で描かれます。 もちろん、商品のイメージをよく伝えるためには、それはそれで必要なことだと思いますが、 そういう表現はいっぱいあるし、現実は違います。本当にリアルな世界を描いた方が見ている人に伝わるんじゃないか、と思っています。 具体的な作品で言うと… サッポロビールのときは、タレント西田(敏行)さんにほんとにビールを飲んでほしい、と思いました。 やっぱり撮影の時ってほんとには飲まないじゃないですか。でも演技ではなく飲んで食べて、しゃべって、現実に居酒屋にいるつもりになって欲 しかったんです。 |

キャスティングに関してどうお考えですか。 キャスティングとカメラアングルとは非常に大事だなと思っています。いつも最後まで悩みます。 キャスティングに関しては大抵の場合、「まるで本物のように見える人」を探すことが多いですね。 そういう人は簡単にみつかるんですか。 見つかりません…。(笑) |

演出していく上でのこだわりをお聞かせください。
そうですね…やはりディテイルにはこだわりますね。 ホットペッパーはどうでしょう。 ホットペッパーの時は「映画にアフレコをつけた」という見え方にしたかったんですね。 だから極力、ありものの映画を借りてきたみたいな絵作りにしています。「あれってなんとなく覚えてないけど、あの映画でしょ」 みたいに思われるのが一番の狙いでした。 CMを通して監督が伝えたいことをお聞かせください。 うーん…むつかしい質問ですね。CMって望んで見るものじゃないですよね。 偶然見るっていうか…。あえてそのCMで見た人の心を動かしたいですね。見て何も感じないよりも何かを感じさせたい。 もちろん「面白い」ということだといいし、「共感する」ということでも構わないし「すっごいキライ」でもいいですけど…。 |

