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えぐちさんの子供時代の話をお聞きしたいのですが? 習い事をたくさんしていましたね。それも自発的に。書道、ジャズダンス、スピードスケート、フィギュアスケート、水泳、パッチワーク、お裁縫、英会話、そろばん、トランペット、ピアノ、エレクトーン……。あげればキリがないほど、何かを学んで披露することが大好きな女の子でした。ぼーっとしてることがない超エネルギッシュな小学生(笑)。 中学生・高校生になり、そのスタンスは変わりましたか? 何も変わりません(笑)。写真部と美術部に所属する一方、ダンスに熱中したり手先の器用さに磨きをかけたり。ひとつ変わったことがあるとすれば、多くの人を巻き込んで、何かを作り上げていく面白さに気づいてしまったことでしょうね。学園祭の応援実行委員長になり、皆がやりたいことを実現するために先生を説得したことを思い出します(笑)。 大学ではどのような勉強をしていたのですか? 料理が好きで器を作る作家になりたかったことと、単純に光っているものが好きだったという2つの理由から、大学ではガラス造型を本格的に学んでいました。それはもう真剣に。 小学〜高校時代同様、エネルギッシュに活動されていたんですか? そうですね。やりたいことにまっすぐ突き進むタイプなので、ガラスの魅力に取り憑かれてしまってからはとにかくずっと技術の習得と作品制作の日々でした。会社員の傍ら、今でも一人のアーティストとして作品を発表させていただいております。 アートディレクターとしての本業がある一方、二足のわらじを履きながら作品づくりをしているわけですよね。正直、大変なのでは?
大変に思ったことはありませんね。自分が作りたい・やりたいことを形として表現できるわけですから。
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現在、広告代理店のアートディレクターとしてご活躍されていますが、えぐちさんが感じるこの仕事の面白さは何ですか? さまざまな業界のプロとお仕事できるところだと思います。クライアントとのコミュニケーションはもちろん、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイクさんなどとチームを組み、一眼となってひとつの広告を作り上げていくことにはとてもやりがいを感じます。 広告を作るうえで、どんなことを大切に考えていますか? みんながこの仕事に懸けてみたいと思えるようなアイデアを考えることと、引き受けてくれたスタッフ一人ひとりが一番、力を発揮できるような環境作り。このことをとても大切に考えています。何をとっても、自分ができないことをその道のプロフェッショナルにお願いしている以上、できるだけ自由な発想や感性で楽しみながらお仕事をしていただきたいと思っています。 広告という媒体の特性上、クライアントからの制約も少なくないはず。そんな時は各クリエイターさんと、どのように仕事を進めていくのですか? 制作スタッフが楽しみながら作らないと、多くの人の心に響く広告を作ることは難しいと思っています。そんな理由から、制約が多い案件でもあえてその内容を伝えないことも。コミュニケーションを重ねながら、突破口を導き出すことができれば、最善のゴールまで辿り着けると信じていますから。 。 信じる。とても力強い言葉ですね。 思い込み力かな(笑)。この想いを胸に今後も、アートディレクターとして一人のアーティストとして、成長していければと思っています。「やりたい!」と思ったことを実現できる環境を大切にしつつ……。 |


