(略) ・・・尾小山 良哉 監督 ・・・e-Spirit 今回MTVの「世界エイズデースペシャル」のCMを弊社がキャスティングさせていただいたのですが、出来上がった映像を拝見させていただいての感想は「スタイリッシュでかっこいい」でした。内容は、コンドームでエイズ防止をしようというものですが。 そうですね、表現としてどうしても性的な描写がでてきてしまうので、そこでの表現をなるべくみんなが見て共感できるようなものにしたいなと思って演出しました。 具体的に言うとどういうことですか? ようするに、もっとコミカルだったり、大げさだったりの方向に突っ走ることはいくらでもできるんだけどそこをおさえた。 監督的には映像表現としてどういうところを大切にしていますか? 表現の手法としてはポジティブな演出をこころがけています。人があまり見たくない部分だったり、意識したくない部分をあえて見せたくはないんだよね。 作品の世界観・コンセプトをお聞かせください。 さっきの映像表現のところとつながるところがあるんだけど、小さい子供や大人が素直にみることができるものが作りたいかな。逆にいうと、悪ふざけ的な表現はいやだ。 子供のころの自分にもどる。感慨深いコメントですね。 そう。今はもう大人になっちゃてるけど、子供のときに見た映像だったり漫画だったり、遊んだ経験だったりを今一度振り返ってみる。これでいいのかなって。それでうまくバランスをとっていますね。 ディレクターとして監督の考えていることを聞かせてください。 多くの人の目にふれるのでディレクターって要は人気商売じゃないですか。それは僕の映像を見る人にとってもそうだけど一緒に働くスタッフにとってもそうだと思っていて。僕自身の中にあるタレント性は大事にしています。 キャスティングに関して思うところをお聞かせください。 出会いっていうか、フィーリング的なところは重視してますね。 尾小山監督といえばCGや編集が特に素敵だと認識しているのですが、なぜCGや編集なんですか? ある条件(予算やスケジュールなど)の中でよりクオリティーをあげるにはどうしたらいいか、どうやったら自分の表現したい部分を演出できるのかというのを考えたときに、その手段がCGだった。 会社を設立したきっかけは? もともとはアートディレクターになりたかったんだけど、縁があってCM制作会社に入って演出部でディレクターの仕事をしていました。 |
MTV-CM紹介 | |||
PSA 「ベースボール篇」
2006年の“世界エイズデー”にMTVでは、世界のMTVでこれまでに制作されてきたHIV・エイズ問題に関連する番組ばかりを集め、24時間にわたる「世界エイズデー・スペシャル」を放送。その中でエイズ防止CMとして放映されました。
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