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漫画が原点、演出に対する意識も強かった |
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小さい頃の監督はどんな少年でした? 相当、漫画が好きでした。将来、漫画家になりたかったんですね。 でも、デッサンとかあんまり得意じゃなかったし、骨格も上手く描けなくて…。美大もギリギリ補欠で入学したんですけど、やっぱり絵がうまいヤツがザラにいるんです。そういうヤツの描く漫画って迫力があって、それと比べたとき「漫画家には、なれないかもな」って諦めました。当時、漫研とアニメーション研究会に入っていて、その時に動画の作り方を初めて知ったんです。映像なら…って、映像表現にシフトしていったという感じですね。 当時はどんな映像を撮っていたんですか。 映画とか、ドラマみたいなストーリーテリングをしようとは、全く思ってなくて、「こうゆう撮り方をしたら変なビジュアル作れるな」とか、とにかく実験映像をばっかり撮っていましたね。
入社後はいかがでしたか? アシスタントプランナーだった1、2年目は、当然のことながら、仕事のデカイ発言者になれなくて。これが下積みかぁ…みたいな(笑)。
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絵に対してのズレを作り出す |
ディレクターデビューは3年目ですね それまでもWeb映像などはやっていたんですけど、地上波初CMで初めて演出したのは、『和民』のCMです。イー・スピリットさんにも、お手伝いしていただきました。
撮影時に一番場を盛り上げてディレクションしてらっしゃったので、まさかあれがデビューだとは 規模が大きい撮影が初めてだったので、とにかく設定資料をたくさん作りました。先輩の現場を見て、演出の流れはなんとなくわかっていたんですけど、演者にどう伝えるか全然わからなくて。自分が想像してる世界観を一冊にまとめたんですね。
『和民』のCMから派生してかりゆし58「流星 ワタミver.」というPVにもなっていますね CMの撮影中、代理店のプランナーさんと「いい表情が取れてるのに、15秒にするのがもったいない」という話になって「…PV作っちゃう!?」って盛り上がったんです。オフラインの時に提案して、2日後くらいには、撮影してました。すごい流れですよね。 ![]() NHK60周年企画「未来テレビ」シリーズは、クスリと笑える要素が久家さんの味だなあと拝見しました 自分の創作の原点が漫画なので、やはりその感覚は入っているのかもしれません。「雰囲気で感じてください」という演出はしたくなくて「ここ笑えるよね」っていうポイントをハッキリと作る。そうする事で、短い尺でもしっかり伝えられるかなあと。
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自分自身や仕事に対し、色を付ける時期が来た |
「NEXON メイプルストーリー」ではHKT48の指原莉乃さん、「NHK60周年企画」では元モモクロの早見あかりさんなど、アイドルの作品が多いように思います。 ここ1年2年、人の演出…特にアイドルの人と仕事をさせていただくことが増えた気がします。多くやっている人からしたら、まだまだ少ないですが、作品を並べるとやっぱり目につきますね。たぶん「お前オタクだからいろんな人知っているよね」ってことだと思うんですけど(笑)。
![]() ![]() オーディションなどで、モデルさんや役者さんを使うときは? リクエストをしたコトに答えてくれるかを見ます。台詞のニュアンスや、動きをちょっと変えてみたりして。
最後に、今後のビジョンを教えてください。 最近、BS朝日のTV番組『アウトドアロックンロール』を演出させて頂いたコトもあり、入社当時全く興味のなかったドラマや映画への意識も高まってきました。
ありがとうございました! |

