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ショウダユキヒロ氏 インタビュー
自分の中にあるアイディアを具現化したい 自分の中にあるアイディアを具現化したい
(略)  ・・・ショウダユキヒロ氏   ・・・e-Spirit

幼少期はどんな子どもでしたか?

ポンキッキを、笑いもせずじーっと見て、親にテレビを消されると黙って付け直すような子どもでした。動物園に行っても、人気の動物には目もくれずひたすらヘビだけ見る、みたいな。ひとつのことに夢中になるというか、根暗な部分がありましたね。今思うと、だからディレクターになったんかなと思いますけど、一緒に動物園行ってたばーちゃんは気持ち悪い子だと思ってたそうです。
中学生になると、幼馴染みやその兄たちの影響で、パンクやハードコア、テクノなど海外から来た音楽を聞いていました。終わりかけとは言えヤンキー全盛期の時代、古着屋まわれたり、AKIRAみたり、バイクのったり、ええ音楽聞いたりできる友達に会えて良かったです。

その後、映像に目覚めたきっかけは何だったのでしょうか。

大学でグラフィックデザインを専攻してました。でも、なんだかしっくりこなくて「大学辞めようかな」と思ったりしていたとき、たまたまデジタル映像祭「resfest」のボランティアに参加し
「すげーーー!なにこれー!どうやって作ってんだ!?俺もやりたい!」
と思ったんです。
それまでもメタルとかのMVはVibe tvとかで見てて好きは好きだったんですが、今みたいにYouTubeもなく、フェスを通じて色んなMVやショートフィルムに触れることができ、それがきっかけで聞く音楽の幅も好きなデザインの幅も凄く広がりましたね。

resfestが映像を仕事にしようと思われた転機ですね。

そうですね、端的にいうと山本加奈のせいです。グラフィックもそうですし、ファッションもバイクも、全てを注げるほど好きじゃなかったんでしょうね。でも、映像に出会って、動かしたい、作りたい、自分の手で具現化したいという衝撃がものすごかったんです。映像の学校に行ってもよかったけど、働きながら学んだ方がいいだろうと考えてポスプロにもぐりこみました。
当時、上司などに「お前、何になりたいねん?」と聞かれて、「ようわからんが、アイディアがあるから具現化したいねん(うるさいぼけ)」と答えてました。何になりたいと言われても何かにならなあかんのかと思ってましたし、とりあえず作るために会社で、なぜよくならんの?どうやってやるの?とにかく先輩に聞きまくってました。


スタイルは、“一生懸命” スタイルは、“一生懸命”

その後は独立され、数々のメジャークライアントの映像を手掛けることもさることながら、各方面への発信力や影響力をお持ちだと感じます。発想力の源はどこにあるのでしょうか。

アイディアは常に頭にあって、それが何かに触れたり、ある瞬間にさらに研ぎ澄まされるということはあります。 色々な国に行って色々な人に会ったり、海外の友達と話したり、散歩したり、思いついたらという感じで、特に場所や手段はないですね。

CMや作品を作るにあたって意識していることはありますか?

気合いとか、一生懸命とか……かな。結局、過去の作品でしか次の仕事が来ないですし、僕の作品がおもしろいと思ってもらえている部分があるから次につながる。一個一個面白くするために目の前のことを気合でやるっていうだけで。
CMならクライアント、作品なら自分が相手ですが、そこに対して100%のものを見せたい。CMもMVも作品も、作るのが楽しくておもろいから一生懸命やれるというのは根底にあります。

圧倒的な映像美を生み出すストイックさは職人気質だとも感じますし、その反面、周囲とのコミュニケーション力や人間力なども、監督のストロングポイントだと思います。

やる気のあるスタッフに恵まれているというのもありますし、一人ではできないんでね。みんな大事です。僕の「一生懸命やる」というその気持ちをみんなも理解してくれて、同じように一生懸命やってくれる。感謝しています。
終わったときにみんなで「お疲れ様、いいものが作れたね」と言い合えることが嬉しいですね。終わったことで淋しさすら感じる仕事もあります。
スタッフも代理店も喜んで、プロダクションもハッピーになるようにしたいというのは毎回思っていることです。
あと、座右の銘というか、今年のテーマは「寛容」。なるだけ寛容でありたいです。何かを言われても「なにがやねんこら」とならず、一回咀嚼して、考えて話すようにしようと。。。

自分でコントロールできる範囲でしか仕事を受けない

荷物を持たない主義だとか、マネジメントやスケジューリングをご自身でされているということをお伺いしていて、とてもシンプルだなと感じています。

荷物に関しては置き忘れるから持たないんですけど、今日のバッグはインドで買って、猫が可愛くてお気に入りなので持ってきてみました。
スケジュールやクオリティは、自分でコントロールできる範囲で、全身全霊でやれるものしか受けないし、自分で管理できない容量が来ても、今のところは全力を注げない。バジェットに関して、交渉が嫌いだという人もいるでしょうが、僕は大阪人なので「なんぼなん?」と言える気質があるのかも。「要はどれくらいの評価をくれるの?」ってことですから、そこは楽しんでいます。

弊社とはBMWでご一緒させていただきました。キャスティングに求めることはありますか?

すでにあるイメージの幅を更に広げたり、ストーリーから読み取って新しい提案をしてくれることです。先ほど言った、“自分一人ではない、スタッフと一緒に作る”というのは、キャスティングも同じことですね。



今後のビジョンや、取り組んでいきたいことはありますか?

日本だけではなく、海外にもフィールドを広げていくことです。色々な国の人と仕事をしていきたいですね。旅行が好きなので、いろんなところに行って経験して、またそれを仕事や作品に活かせたらいいと思っています。



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