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今回、『コパトーン』のキャンペーンで、瀧本さんはカメラマンとして、えぐちさんはアートディレクターとして初めて仕事をされたわけですが、お互いの印象は出会った当初と変わりましたか? このお仕事以前に一度、電話で話をさせていただいたことがあって。その時から「相手のいわんとすることを理解してくれる、すごく頭が聡明な人だな」と思っていましたが、実際に今回お仕事をさせていただいても、その第一印象は変わりませんでしたね。オーディションの段階から撮影本番まで、キャンペーンの本質を理解した上で、様々なアイデアを出してくれましたから。 最後までえぐちさん、すごくエネルギッシュでしたね。オーディションから撮影本番まで、ずっと現場の雰囲気を和ませる配慮に満ちていましたね。えぐちさんのパワーに引きずられて、撮影中のテンションをキープできたといっても過言ではありません(笑)。 今回のキャンペーンのキモとして、お二人が考えていたことは何ですか? 初めのゴールイメージは、ある日突然、見たこともない可愛い子達が何十人も同じポーズのポスターがズラ〜ッと街中に並び、「あの子、誰?」と話題にするコミュニケーション戦略でしたが、結果から言うと……。 出演者の個性を生かしたチャーミングなポーズに変更したことで、よりインパクトのあるポスターに仕上げることができましたね。 あとは、街を歩く人達のリアクションが楽しみということですね?
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他のスタッフも含めて、制作スタッフ皆でアイデアを出し合いながら、キャンペーンの核となる表現方法を軌道修正していったのですか? 軌道修正というよりも、よりワクワクできる広告にするべく、各スタッフさんと話をしていくなかで、ゴールを目指したという感じかもしれませんね。 結果、最初に設定していたゴールに一直線で向かわなかったことで、より迫力のあるゴールに近づけたという感じでしょうね。 撮影本番中、印象に残った出来事はありましたか? 本番の写真を撮りながら、もう一台で現場での写真セレクトができるように、アナログのカメラを2台用意したんですね。撮影現場でポラ用の壁を作り、その壁にポラを貼っていったんですが、写真を並べながら構成していく作業が面白かったですね。撮影している時よりも面白かったかも(笑)。 私自身、写真のセレクトで頭を悩ませるのがすごく好きなんですね。瀧本さんとは選ぶ写真にお互いぶれがなかったのが嬉しかったです。ど真ん中よりもちょっとずれているという私好みの写真セレクトが共有できたので嬉しさ倍増でした(笑)。 最後に。今回のキャンペーンで注目してほしいことを教えてください。 今回の仕事は、わりと緻密な戦略計算みたいなことが重要だったような気がします。通常、ボリュームのある仕事は、100カット撮ったら100分の1の力になってしまうのですが、今回のキャンペーンに関しては、丁度いいボリュームやバランスで、ヴィジュアルを表現できていると思います。 犬がパンツを引っ張っている、皆さん御馴染みの『コパトーン』のロゴマークを実写化したポスターを見つけたら、足を止めてみてください。出演者の方々のチャーミングなポーズと相まってきっと、「夏がきたー!」って感じていただけるはずですから。
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